子犬のクレートトレーニング:鳴かせずに「ハウス」を好きにさせる手順

扉の開いたクレートの中で、やわらかい毛布にくるまってくつろぐ子犬
この記事のイメージとしてAIで生成した画像です。

正しく使えば、クレートは「閉じこめる檻」ではありません。子犬が自分から入っていく、居心地のいい巣穴になります。

クレートがあると、犬には安心して休める場所ができ、トイレトレーニングは驚くほど進めやすくなり、目を離すときのいたずらも防げます。反対に、進め方をまちがえると、ストレスと終わらない鳴き声のもとになってしまいます。

このガイドでは、Ruffyアプリの中で教えているのと同じ、力に頼らない落ち着いた進め方を紹介します。クレートを、愛犬がいちばんいたがる場所にしていきましょう。

そもそも、なぜクレートなの?

犬はもともと、狭くて囲まれた場所で休む動物です。ほどよく囲まれた空間は「窮屈」ではなく「安心」なのです。きちんと慣らしたクレートには、こんな良さがあります。

  • トイレトレーニングが早く進む。 子犬は寝床を汚したがらないので、サイズの合ったクレートががまんする力を育てます(トイレトレーニングの手順ガイドと組み合わせると効果的です)。
  • 留守番中も安全。 ケーブルをかじる、靴下を飲みこむ、靴をぼろぼろにする、といった事故を防げます。
  • 移動や通院がラクになる。 クレートが好きな犬は、車でも動物病院でも落ち着いていられます。
  • オフのスイッチになる。 疲れすぎた子犬は、小さな子どもと同じで、静かに落ち着ける場所が必要です。

クレートの選び方

何よりも大事なのはサイズです。立ち上がって、向きを変えて、ゆったり横になれる広さがあれば十分。それ以上は広すぎます。

広すぎると、子犬は片側をトイレにして反対側で寝るようになり、トイレトレーニングの意味がなくなってしまいます。

成長中の子犬には、成犬時のサイズで買って仕切り板で使える広さをせばめ、大きくなるにつれて広げていく方法がおすすめです。あとは洗えるやわらかいベッドか毛布を入れれば、準備完了です。

ステップ1:入りたくなる場所にする

いきなり中に入れて扉を閉めるのは絶対にやめましょう。

家族が過ごす部屋にクレートを置き、扉は開けたままにして、子犬が自分のペースで確かめられるようにします。

  • おやつをいくつか中に放りこんで、自分で入って見つけさせる。
  • ごはんをクレートのそば、次に入り口、最後に奥のほうであげる。
  • クレートの中にいるときだけ登場する、特別なおもちゃやガムを置いておく。

最初の1〜2日の目的は、とてもシンプルです。「クレート=いいことが起きる場所」だと覚えてもらうことです。

ステップ2:時間は少しずつのばす

自分から喜んで入るようになったら、食べているあいだやかじっているあいだに、数秒だけ扉を閉めてみます。不安になる前に開けてあげてください。そこから、少しずつのばしていきます。

  • 数秒から数分へ。あなたはすぐそばに座ったまま。
  • 部屋の中を動き回りながら、少し長めに。
  • いちど部屋を出て、すぐ戻る。

扉を開けるのは、いつも子犬がぐずり出すに。あとから開けると、「落ち着いていること」ではなく「あわてること」を教えてしまいます。

ステップ3:合図と流れをつくる

「ハウス」のような短くて明るい合図を決めて、おやつを中に放りこみながら言いましょう。そのうち、言葉だけでトコトコ入っていくようになります。

そして、1日の流れの中にクレートの時間を組みこみます。ごはんのあと、遊んだあと、お昼寝と就寝のとき。この「次に何が起こるかわかる」感じが、クレートを安心できる場所にします。

ステップ4:夜のクレートを乗りきる

最初の数日は、クレートを寝室に置いてあげてください。ひとりぼっちにならないぶん早く落ち着きますし、本当にトイレが必要なときの声にも気づけます。

  • 寝る直前に、必ずトイレを済ませておく。
  • 夜中のトイレはあえて退屈に。照明は暗いまま、遊ばず、済んだらまっすぐクレートへ。
  • ぐっすり眠れるようになったら、少しずつ本来の置き場所へ移動していく。

鳴いてしまうときは

飼い主さんがいちばん困るのが、この「鳴き」です。大事なのは、まったく別の2つを見分けることです。

  • 「トイレに行きたい」鳴き — たいてい切羽詰まっていて、鳴きやみません。落ち着いて外に出し、済ませたら、あまり構わずにクレートへ戻します。
  • 「出たい」鳴き — 鳴けば出られるのか試しているところです。本当に必要なことがないと確かめられたら、声がとぎれた瞬間を待って扉を開けます。鳴いている最中に出してしまうと、「鳴けば通じる」と教えることになります。

いちばんの対策は予防です。時間をゆっくりのばし、毎回を気持ちのいい体験にしていれば、そもそも鳴く理由がほとんどなくなります。

クレートに入れていい時間は?

クレートの時間は、がまんできる時間に合わせます。目安は月齢+1時間。生後3か月の子犬なら、日中は3〜4時間までにしましょう。夜は体の動きがゆっくりになるぶん、もう少し長くもちます。

クレートは休息と短時間の待機のための場所であって、一日中入れておく場所ではありません。子犬にはこまめな休憩、運動、遊び、そして人との時間が必要です。

よくある失敗

  • 罰としてクレートを使う。 クレートは、いつでも「いいことが起きる場所」でなければいけません。
  • 急ぎすぎる。 怖がっている子犬を無理やり入れると、数週間分の後戻りになります。
  • 入れっぱなしにする。 がまんできる時間を超えれば、失敗もストレスも必ず起きます。
  • クレートが大きすぎる。 余ったスペースがトイレトレーニングの足を引っぱります。
  • 鳴いている最中に出す。 やめてほしい行動を、そのままごほうびで強めてしまいます。

Ruffyで、もっと賢くしつけよう

クレートトレーニングは、自信のある落ち着いた犬に育てるための一枚のピースです。Ruffyアプリには、クレートトレーニングのコースのほか、トイレトレーニング、基本のしつけ、リードの歩き方などのレッスンがそろっています。どれもポジティブトレーニングにもとづいていて、1日数分あれば進められます。

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